こんにちは、原 黒之介(はら くろのすけ)です。
わたしは「資産形成」と「自己投資」を通じて、サラリーマンの皆さんが“豊かな人生”を築くための情報を発信しています。
「毎月働いてるのに、なぜかお金が貯まらない…」
「贅沢してないのに、気づいたら残高がスカスカ…」
そんな悩みを抱えていたのは、かつての私自身です。
20代後半、年収は約400万円+残業代。
贅沢はしていないつもりでも、気づけば月末には1万円も残っていない。
「このままで大丈夫だろうか…」と将来に不安を抱えながらも、何をすればいいかわからず、ただ日々をやり過ごしていました。
そんな私が30代後半から少しずつお金の習慣を見直し、コツコツと資産形成を続けた結果、10年で資産3,000万円を築くことができました。
いまでは資産や貯蓄の相談を受けることも増え、そこで改めて気づいたのが、
「お金がたまらない人に共通する、ある“無意識の習慣”」の存在です。
この記事では、
✅ お金がたまらない人がやってしまいがちなNG習慣
✅ 私が実践してきた“無理なく改善する”方法
✅ 再現性のある、資産形成のための習慣づくりのコツ
を、実体験ベースでわかりやすく解説していきます。
「自分にはムリかも…」と思っている方にこそ読んでほしい内容です。
“少しの改善”で未来は確実に変わります。さっそく見ていきましょう!
年収400万円の手取りで暮らす現実|貯まらない原因はここにあった
20代後半の頃、私の年収は約400万円。
正社員として働き、残業もそれなりにこなし、生活は一見「普通」でした。
手取りは月におよそ25万円前後。
これだけあれば、少しずつでも貯金できそう…そう思っていたのですが、実際はほとんど貯まらない毎日でした。
◆ 手取り25万円の内訳(当時の生活)
| 項目 | 金額(円) | 備考 |
|---|---|---|
| 家賃 | 70,000 | 1Kの賃貸マンション |
| 水道光熱費 | 12,000 | 季節によって変動あり |
| 通信費(スマホ・ネット) | 10,000 | 格安SIM未使用 |
| 食費 | 40,000 | 自炊と外食を半々程度 |
| 交際費(飲み会・ランチなど) | 30,000 | 月に数回の飲み会+日常の外食 |
| 趣味・買い物・日用品 | 20,000 | 書籍・服・雑貨など |
| 交通費・雑費 | 10,000 | 通勤や休日の移動など |
| サブスクリプション関連 | 10,000 | 動画配信・音楽・アプリ課金など |
| 合計 | 202,000 | 手取り25万円の約80%を消費 |
月末にはいつも残高2〜3万円。
少し飲み会が重なったり、セールで買い物をすると、すぐに赤字ギリギリ。
一応プラスではあるものの、貯金にはほとんど回せていませんでした。
◆ 「大きな無駄遣い」はないのに、なぜ貯まらない?
当時の感覚としては、贅沢はしていないし、無理な生活もしていない。
それでも毎月お金が残らないのは、固定費と“無意識の支出”が積み重なっていたからです。
たとえば、
・毎月自動で引き落とされるサブスク(動画配信・音楽・アプリ課金など)
・なんとなくのコンビニ買い
・飲み会の「断れない流れ」
・「ちょっとだけ」のつもりの週末ショッピング
こうした支出が月に数千円ずつ積み重なると、いつの間にか手取りの大半が消えてしまっていたのです。
◆ 「貯金したいのに、できない」の心理的ハードル
さらに問題だったのは、「貯金しなきゃ」という焦りがあっても、
目の前の支出に追われて、何から手をつければいいかわからない状態だったこと。
節約をしてもストレスがたまり、我慢が続かずにリバウンド。
「やっぱり自分はお金を貯められないタイプなのかも」と、あきらめかけていました。
この章では、当時のリアルな生活を赤裸々に振り返りましたが、
この経験があったからこそ、「何を改善すれば、お金は貯まるようになるのか」を深く考えるきっかけになりました。
次章では、実際に私がどんな改善をしていったかを、習慣・支出・思考の面から具体的にご紹介します。
お金がたまらない人に共通するNG習慣|気づかないまま“損してる”行動とは?
資産形成や貯蓄の相談を受ける中で気づいたのは、
「お金がたまらない」と悩む人に、いくつかの共通点があるということです。
実際、かつての私もこの“NG習慣”にどっぷり浸かっていました。
もし今の自分に当てはまる項目があるなら、まずは**「気づくこと」**が改善の第一歩になります。
◆ NG習慣①:毎月の支出を把握していない
「なんとなく」で生活していると、
- 何にいくら使っているか
- 月のトータル支出がいくらか
を把握していないケースが非常に多いです。
家計簿をつけるのが面倒で放置したまま、
気づけば残高が減っていて、「また今月も貯金できなかった」となるのが典型的なパターンです。
◆ NG習慣②:固定費の見直しをしていない
スマホ代、保険料、サブスク、家賃…。
毎月自動で引き落とされる支出ほど、「無意識に損している」可能性が高いです。
特に多かったのは、
- キャリア携帯で月8,000〜1万円以上払っている
- 使っていないサブスクが複数ある
- 自分に合っていない保険に入りっぱなし
こうした**「気づけば数万円の固定出費」**が、貯金を圧迫している原因になっていました。
◆ NG習慣③:収入を増やす発想がない
「節約は意識しているけど、収入アップはあきらめている」という人も多く見られました。
かつての私もそうでしたが、本業のスキルアップや副業への意識が低いと、
収入は上がらず、節約だけで乗り切ろうとすることになります。
しかし、限界まで節約しても、手取り25万円では資産形成は難しい。
「支出を抑えるだけでなく、収入も伸ばす」という意識改革が必要でした。
◆ NG習慣④:「お金=使うもの」という価値観が根強い
貯金や投資を「将来のための行動」だと理解していても、
日常の行動が「今の欲求」に流されていることも少なくありません。
- ストレスがたまると“ご褒美消費”
- 割引やセールにつられて「ついで買い」
- 人付き合いで断れずに散財
これらは、心のクセやマインドの問題でもあり、
「浪費癖」ではなく、「判断基準がない」ことが根本原因だったりします。
◆ NG習慣⑤:「自分はお金を貯められない」と思い込んでいる
最後に多かったのが、自信のなさです。
「昔から貯金が苦手」「性格的にムリ」と、自分にレッテルを貼ってしまう。
私自身もそうでしたが、
実は「お金の貯め方を知らなかっただけ」という人が圧倒的に多いのです。
これらのNG習慣は、すべて「意識する」ことで改善がスタートします。
次章では、私がこれらの習慣をどうやって見直し、
少しずつでも資産が増えていったのか、改善の実践ステップをご紹介します。
少しずつ始めた改善と習慣化の工夫|お金が自然に貯まる仕組みをつくる
前章で紹介したような「お金が貯まらないNG習慣」は、私自身がまさに陥っていたものです。
ですが、ある時ふと気づいたのです。
「節約じゃなくて、“仕組み”でお金が貯まるようにすればいいんじゃないか?」
そう考えてからは、少しずつ習慣や行動を見直し始めました。
いきなり完璧を目指すのではなく、“小さな改善”を積み重ねていくことがポイントでした。
改善①:家計簿アプリで「見える化」することから始めた
まず手をつけたのが、支出の見える化です。
最初にやったのは、家計簿アプリ(マネーフォワードME)をスマホに入れること。
レシートを取っておく必要もなく、クレジットカードや口座を連携すれば自動で記録されるので、三日坊主でも続けられました。
数字が見えるようになると、
- 自分が何にいくら使っているか
- 意外と支出の多いジャンル
に気づき、「これはムダかも」と考えるきっかけが生まれました。
◆ 改善②:固定費を“契約解除”でスリム化
次に取り組んだのが、固定費の削減です。
- キャリアスマホ → 格安SIMへ(約6,000円/月ダウン)
- 使っていないサブスクを全解約(動画・音楽・アプリ)
- 高額な保険を見直して最低限に
これだけで月1万〜1万5,000円の支出削減につながり、
「その分を自動的に貯蓄や投資に回す」ことができました。
◆ 改善③:「先取り貯金+自動積立」で、“使えないお金”を作った
お金があると使ってしまう自分には、「余ったら貯めよう」方式は無理でした。
だからこそ選んだのが、強制的に“先に貯めてしまう”方法です。
- 毎月の給料日に、先に3万円を別口座に自動で移す
- NISA・iDeCoの積立を設定して、勝手に投資される仕組みにする
この結果、「お金が余ったら使う」から「余ったら“楽しむ”」へと意識が変化しました。
◆ 改善④:お金の使い方にもルールを決めた
- 衝動買いは「一晩寝かせる」
- 飲み会や外食は「月2回まで」
- 週末の買い物は予算を決めていく
というように、「ゆるいけど守れるルール」を作ることで、
日常の出費を自分でコントロールできる実感が持てるようになりました。
◆ 改善⑤:本業にも“自己投資”を始めた
節約や支出の見直しだけでは限界があると感じた私は、
本業でのスキルアップに目を向けました。
- IT資格の取得(会社からの資格手当もあり)
- オンライン講座で学び直し(Udemyなど)
- 転職による年収アップも視野に入れる
これにより、年収も少しずつ上がり、資産形成のスピードが加速していきました。
こうした小さな改善をコツコツ続けていくことで、
気づけば「お金が自然にたまる仕組み」ができ上がっていたのです。
資産ゼロから資産3,000万円を築くまでの10年の道のり
お金がたまらない生活から少しずつ習慣を変えていき、
気づけば私は、資産ゼロから約10年で資産3,000万円を築くことができました。
それは一気に大きく増えたのではなく、
収支の改善・投資の積み重ね・本業の年収アップという、複数の力が合わさって達成できたものです。
ここでは、時期ごとにどのような行動をしていたのかを、段階的に紹介します。
◆ 1年目〜3年目:家計改善と自動積立で“貯め体質”にシフト
- 家計簿アプリで支出を管理
- 固定費を見直して、月2〜3万円の余剰資金を確保
- そのままNISA・iDeCoで自動積立を開始
この時期の資産形成はまだ緩やかですが、
「お金が貯まる習慣」ができたことで、将来への不安が大きく減ったことを覚えています。
✅ この時点での資産:約100万〜300万円
◆ 4年目〜6年目:投資のリターンと昇給の相乗効果が見え始める
- 積立投資の運用益がじわじわ増えてくる
- 本業でスキルを磨き、昇給や手当アップで収入も増加
- 収入の増加分も投資に回すことで複利効果が加速
ここで感じたのは、
「節約だけでは限界があるけど、収入が増えれば資産形成は一気に加速する」ということ。
✅ この時点での資産:約500万〜1,000万円
◆ 7年目〜9年目:副業+運用益で資産の伸びが明確に
- 副業(ブログ・ライティング)を始めて月3〜5万円の収入増
- 投資額が増え、年間リターンも数十万円に
- 不要な支出がさらに減り、生活の満足度とお金の余裕が両立
この頃には「お金を使わなくても満たされている」感覚があり、
お金に振り回されない生き方に近づいている実感がありました。
✅ この時点での資産:約1,500万〜2,500万円
◆ 10年目:資産3,000万円を突破。次の目標へ
- 投資元本+運用益で資産が安定的に増加
- 年収も上がり、投資・貯蓄に回せる金額が大きくなる
- 生活コストはほとんど変えず、資産形成を継続
ついに、資産3,000万円を達成。
数字の大きさ以上に、「経済的な安心感」が大きく、
「この習慣を続ければ、将来への不安はなくなる」という確信が持てました。
大きな変化は、小さな一歩の積み重ねから
ふり返れば、最初にやったことは「支出を記録する」だけでした。
そこから生活を少しずつ整え、収入を増やし、投資を継続することで、
普通のサラリーマンでも、資産3,000万円は実現可能な目標になったのです。
まとめ:NG習慣に気づけば、資産形成は誰でも始められる
お金が貯まらなかった20代の私が、
資産3,000万円を築けた最大の理由は、特別な才能や収入があったからではありません。
「お金がたまらない習慣」に気づき、
少しずつ改善を積み重ねていっただけです。
✔ 支出を“見える化”する
✔ 固定費を見直す
✔ 自動で貯める仕組みをつくる
✔ 本業のスキルを高めて収入を伸ばす
✔ 小さな成功体験を積み上げる
どれも特別なことではなく、今日からでも始められることばかりです。
「お金が貯まらない」のは、自分の性格のせいではありません。
習慣を変えれば、未来は必ず変わります。


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