【資産形成入門】家計のバランスシート作成から学ぶ資産形成

はらぐろ

こんにちは、はらぐろです。
貸借対照表(バランスシート)は、ご存じでしょうか?
個別株をやっている人は、企業のバランスシートを見ている方も多いと思います。
家計のバランスシートを作成することで、自身の資産状況が分かり、企業分析の一歩を踏み出せると思います。

目次

貸借対照表(バランスシート、B/S)とは

貸借対照表は、財務三表のひとつになります。
貸借対照表とは、バランスシートと呼ばれ、B/Sと略される財務諸表でになります。
企業の特定時点(決算日)での財政状態を示していて、企業が持つ「資産」「負債」「純資産」を表形式で一覧にしています。

簡単に言うと、こんな表になります。
左側が、保有している「資産」で、右側に「負債」と「純資産」を表します。

貸借対照表(バランスシート、B/S)

こちらは、実際の企業の貸借対照表です。
トヨタ自動車の2022年度、2023年度の抜粋にしていますが、これを見て、難しい、理解できないと、挫折する人も多いと思います。
わたしも、何度学んでも、まったく分からずでした(笑)

引用)トヨタ自動車株式会社 有価証券報告書 2022年度、2023年度抜粋

家庭のバランスシート

決算書関連の書籍は、いくつもあり、わたしも何冊か読みました。
読んだと言っても、途中で断念した書籍もあったと思います。

一番、理解が進んだのが、家計のバランスシートを作ったことです。
有名な企業を見るより、自分の家計がどうなっているかを可視化すると、なるほど!と思ったりします。

それでは、家計のバランスシートを作ってみましょう。
こちらが、フォーマットです。
資産と負債を入れることで、家計の状況が見えてきます。
企業のバランスシートと同じように、保有している「資産」で、右側に「負債」と「純資産」を表します。
記載する項目は、身近な項目が多いので、イメージしやすいと思います。

家計のバランスシートフォーマット

実際に、わたしの家系で作成した、バランスシートです。
どうでしょうか?
左側の試算の部は、投資が多く、現金、預金が少ないのが分かります。
負債の部では、住宅ローンのみです。
こちらを見ると、住宅ローンが大きいことが分かります。

はらぐろ家計のバランスシート

一般家庭の例を作成してみました。
住宅を購入し、ローンがある状態ですが、預金、投資も始め、不動産の価値を3,000万とすると、純資産がプラスになっていることが分かります。。

家計のバランスシート例

自己資本率

バランスシートを作成すると、自己資本率を求めることができます。
自己資本率は、何かというと、以下になります。

自己資本比率とは、総資本のうち純資産(新株予約権を除く)の占める割合を言い、自己資本に依存している割合を示すものです。自己資本比率が高い場合は、総資本の中の返済しなければならない負債(他人資本)によってまかなわれている部分が少なく、健全性が高いと言えます。
引用)財務省 自己資本比率

もう少し簡単に言うと、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%なのかを示します。
自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよいのです。

企業の自己資本率は、以下の計算で求めることができます。

自己資本率(%) = 自己資本(純資産)/ 総資産(資産合計)× 100

それでは、先ほどの例で、自己資本率を算出してみます。
以下のように算出されます。

★はらぐろの自己資本率★
 5,720万円 ÷ 10,920万円 × 100 = 68.86%

★一般家庭の例★
 2,200万円 ÷ 4,800万円 × 100 = 45.83%

自己資本率は、高い方が健全とされています。
自己資本率を上げるためには、資産を上げるか、負債を減らすかになります。
負債をゼロを目指すよりは、資産とのバランスを考え、この自己資本率を見ながら考えると良いと思います。

バランスシート

それでは、バランスシートで分かることをまとめます。
わたしは、以下の三つが分かると考えています。

バランスシートで分かること
 1.資産状況
 2.純資産
 3.自己資本率

一つ目は、資産状況です。
バランスシートの左側を見ると、資産がどれくらいあるかが分かります。
また、何かに偏っていないか、不動産や、自動車など、直ぐに現金化が難しいものが多くないか、などが分かります。

二つ目は、純資産です。
純資産は、資産合計 – 負債合計で求められます。
もちろん、これが多い方が良いのですが、負債が多いのか、資産が少ないのか、両方が多いのかが見えてきます。

最後は、自己資本率です。
先ほどの企業分析と同じように、高い方が良いです。
一般企業では、50%以上あればかなり良好な状態といえ、少なくとも30%程度は確保しておくとよいと言われています。
まずは、50%以上を目指すと良いと思います。

まとめ

それでは、まとめです。
今回は、家計のバランスシート作成を紹介させていただきました。

わたしも自分のバランスシートを作成することで、現状を把握することができました。
今までは、各資産状況は見ていましたが、全体のバランスは気にせず、投資をすすめていました。
私の場合は、現状では自己資本率が低く、住宅の割合を下げることで、改善が見込めます。

また、家計のバランスシートを作成することで、財務諸表の理解が深まりました。
以前は、なんとなくの理解でしたが、バランスシートを見る力がついたと思います。

今後は、もう少し財務諸表を勉強し、個別株投資に役立てたいと思います。

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