こんにちは、原 黒之介(はら くろのすけ)です。
わたしは、“資産形成”と“自己投資”のループで「人生を豊か」にする情報発信をしています。
新NISAがスタートして2年目に入り、利用者も大きく増えましたね。
私自身も、2020年に旧NISAを始めてから約5年。
コツコツと積み立てを続けた結果、今では含み益もかなり増えてきました。
最新の収支は、以下で公開しています!

旧NISAから「神改正」と呼ばれた新NISAへと進化し、資産形成の環境は大きく改善されました。
そして今、さらに制度を拡充する次のNISA改正(2026年実施予定)が検討されています。
「制度が変わるなら、どう準備すればいいの?」
「今のうちにできることはあるの?」
そんな疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事では、2026年に予定されているNISA改正の内容をわかりやすく解説し、
投資初心者が今から準備すべきポイントを紹介します。
1.NISA改正の背景と方向性(初心者向け)
「2026年にNISAが変わるらしい」
そんなニュースを耳にして、ちょっと気になっている方も多いのではないでしょうか。
実は今、日本では“お金の増やし方”を大きく変える動きが進んでいます。
その中心にあるのが、「NISA(ニーサ)」という少額投資の非課税制度です。
なぜNISAがまた変わるの?
これまでのNISAも「神改正」と言われるほど大きく良くなりましたが、
2026年にはさらに制度を使いやすくする方向で見直しが検討されています。
その理由は、主に次の3つです。
① 貯金だけではお金が増えにくい時代に
銀行に預けても金利はほとんどつかず、物価が上がる今の時代、
「預けっぱなし=実質的にお金の価値が減っている」状態になっています。
国としても、みんなが投資を通じて資産を増やしていけるようにしたいのです。
② 若い人・子どもにもチャンスを広げたい
これまでは18歳以上しかNISAを使えませんでしたが、
改正案では未成年(18歳未満)も対象にする案が出ています。
子どものうちから“お金の育て方”を学べるようにするためです。
③ 長く、無理なく投資できる制度にしたい
「もっと使いやすくして、長く続けてもらいたい」——
そんな思いから、対象商品の拡大(たとえば債券や毎月分配型投信もOKに)や、
売った後に同じ年の枠が使える「再投資の自由化」も検討されています。
ここで大事なのは、2026年の改正はまだ最終決定ではないということです。
流れとしては、
①金融庁が「こうしたい」という要望を政府に提出
②与党(自民党・公明党など)の「税制調査会」で内容を検討
③国会で正式に決まり、翌年から施行
というステップを踏みます。
つまり今は、「どんな変更がありそうか」が少しずつ見えてきた段階です。
これから注目すべきポイントは、NISA改正の最新情報をキャッチすることです。
次の3つをチェックしておくのがおすすめです。
- 金融庁の公式サイト(「税制改正要望」ページ)
- 証券会社や銀行のNISA改正解説ページ
- 投資ニュースサイト(例:日経、ブルームバーグなど)
これらを月に1回でも確認しておくと、「いつ何が変わるのか」を見落とさずに済みます。
NISA改正の目的は、難しく言えば「国全体で資産形成を進めるための制度づくり」です。
かみ砕いて言えば、「もっと多くの人が、もっと自由に投資できるようにする」ための改正です。
次の章では、実際にどんな内容が変わるのかを、
初心者にもわかるようにポイントを絞って紹介していきます。
2.2026年NISA改正で変わるポイント(案)
2026年に予定されているNISA改正では、現在の制度にいくつか大きな変更案が含まれています。
ここでは、報道や金融庁の要望段階の案をもとに、「初心者が特に注意してほしい変更点」を中心に解説します。
① 未成年もNISAで投資できるようになるかもしれない(18歳未満対象拡大案)
現在のNISA制度では、原則として18歳以上が投資対象になっていますが、2026年の改正案では、未成年(18歳未満)もつみたて投資枠を使えるようにする構想が検討されています。
メリット
- 子どもの頃から非課税で資産を積み立てられる
- 複利効果を長期で活かせる
注意点・ポイント
- 対象枠は「つみたて投資枠」に限定される可能性が高い
- 口座開設・管理は親権者が代行するなど、制度の細かい設計が重要になる
- 詳細はまだ未確定なので、最終決定を注視する必要あり
② 高齢者向け「プラチナNISA」の創設検討
報道などによれば、既存NISAとは別に、**65歳以上を対象とした「プラチナNISA」**という制度の創設が提案されています。
このプラチナNISAの注目点には以下があります:
- 毎月分配型の投資信託を非課税対象にする案
- 保有資産のスイッチング(既存のNISA資産を毎月分配型へ移行できる制度)を1度許可する案
- 高齢者の生活資金ニーズを反映した制度設計
初心者向けの意義
- 投資からの収入(分配金)を生活費にあてたい人に選択肢を提供
- 長期間資産を持ち続けるだけでなく、資産を「使う」フェーズに対応
注意点
- 毎月分配型投信には「元本取り崩し型(特別分配)」のリスクがある
- 手数料や信託コストの差異をよくチェックする必要
③ 売却しても非課税枠が戻る(枠の即時復活案)
現行制度では、NISA口座で保有している商品を売却しても、その年の非課税投資枠は戻りません。
要望案の一つに、「売却後に即時に非課税枠を復活させ、再投資できるようにする案」があります。
メリット
- ポートフォリオの見直しをしやすくなる
- 誤って購入した商品を売って別の商品に乗り換える自由度が高まる
注意点
- 枠復活のタイミングや回数、対象商品の制限など、制度設計によって使い勝手は大きく変わる
- 不用意な売買を繰り返すと取引コストで有利性が薄くなる可能性
④ 手続き・制度運用の簡素化案
NISAを使いやすくするための改正案には、事務的なハードルを下げるものも含まれています。
具体的には以下の要望があがっています。
- 口座開設先(証券会社・銀行)の変更手続きの簡素化
- 廃止通知書の電子化、郵送不要化
- 口座管理中の住所変更・所在地確認手続きの負荷軽減
これらが実現すれば、NISAを始めたい人・乗り換えたい人にとってハードルが下がる大きな改善です。
3.NISA改正が初心者に与えるメリットと注意点
2026年のNISA改正は、「制度がより使いやすくなる」方向に進んでいます。
とはいえ、メリットばかりでなく、知っておかないと損をするポイントもあります。
ここでは、初心者が押さえておくべき「メリット」と「注意点」をわかりやすく整理します。
① NISA改正のメリット
1. 投資を始めやすくなる
これまでのNISAは18歳以上が対象でしたが、改正によって未成年でも利用できるようになる可能性があります。
「子どもの教育資金を少しずつ投資で増やしたい」と考えている家庭にとって、大きなチャンスです。
たとえば、親が子どもの名義で毎月5,000円ずつ積み立てれば、
18歳になる頃には“投資の体験”と“資産の基盤”の両方を手に入れられます。
2. 投資の選択肢が広がる
2026年の改正案では、投資できる商品の種類が増える見込みです。
これまでは制限が多かった「毎月分配型の投資信託」や「債券型ファンド」も対象になる方向で議論されています。
これにより、
- 安定した収益を重視する人
- 株式の値動きが怖い人
も、自分に合った投資スタイルを選びやすくなります。
3. 投資枠をムダにしにくくなる
現行のNISAでは、一度買った商品を売ってもその年の非課税枠は戻らない仕組みでした。
しかし、改正案では「売却したら枠が復活する(再投資できる)」仕組みが検討されています。
これが実現すれば、
「この株を一度売って別の株に乗り換えたい」
というときにも、非課税枠を気にせず取引できるようになります。
4. 高齢者にもやさしい制度に
「プラチナNISA(仮称)」と呼ばれる、65歳以上向けのNISA制度も構想されています。
これは、投資で得た利益を生活資金に使いやすくすることを目的とした制度です。
年金や貯金に加え、毎月分配型の投資信託で少しずつ収入を得たい人にとって、心強い選択肢になります。
② NISA改正の注意点:まだ“確定情報”ではない
ここまで紹介した内容は、金融庁の「税制改正要望」段階です。
つまり、政府や国会の議論を経て、内容が変わる可能性があります。
✅ 対象年齢・投資枠・商品範囲などは、今後の発表で確認必須。
4.2025年中にやっておくべき準備と実践ステップ
2026年のNISA改正は、投資初心者にとっても大きなチャンスです。
しかし「改正が始まってから準備しよう」と思っていると、
せっかくのタイミングを逃してしまうかもしれません。
ここでは、2025年のうちにやっておきたい具体的な準備と行動ステップを紹介します。
① NISA口座の確認と金融機関の見直し
まず最初にやるべきは、自分のNISA口座の状況を確認することです。
- どの金融機関でNISA口座を開設しているか?
- どんな投資信託・株を保有しているか?
- 手数料や取扱商品の種類は自分に合っているか?
特に、2026年の制度改正を見据えて、
「別の証券会社や銀行に変えた方がいいかも」と思っている人は、
2025年10月から金融機関変更の手続きが可能になる予定です。
💡 ポイント
NISAは1人1口座まで。変更には数週間かかることもあるので、早めの準備がおすすめです。
② 積立金額と投資方針を決めておく
新制度では非課税枠がさらに柔軟になる可能性があります。
そのため、今のうちに**「毎月いくらを、どんな目的で積み立てるか」**を整理しておきましょう。
- 教育資金(子ども用NISAを検討)
- 老後資金(長期積立メイン)
- 余裕資金(配当・分配金狙い)
✅ 目安として、手取り収入の 10%以内 から始めると無理なく続けやすいです。
③ 投資商品の見直しをする
今持っている投資信託や株式が、
「これからも保有すべきか」「別の銘柄に乗り換えるか」を確認しておきましょう。
2026年の改正で、売却後に枠が復活する制度が実現すれば、
投資商品の入れ替え(スイッチング)がしやすくなります。
👉 ただし、焦って売り買いする必要はありません。
自分の投資スタイルを整理して、「持ち続ける」「乗り換える」の判断基準を明確にしておくことが大切です。
④ 最新情報を追う習慣をつける
制度改正は、正式な決定まで内容が変わる可能性があります。
そのため、2025年は定期的にニュースをチェックする習慣をつけておきましょう。
おすすめの情報源:
- 金融庁公式サイト(税制改正要望・報道発表)
- 日本経済新聞・ブルームバーグなどの金融ニュース
- 証券会社の公式ブログ・YouTubeチャンネル(初心者向け解説も多い)
💡 豆知識
証券会社の公式アプリでは「NISAニュース」や「投資信託ランキング」など、最新情報を自動で通知してくれる機能があります。
⑤ 投資の基礎を復習しておく
制度がどれだけ変わっても、投資の基本は変わりません。
- 分散投資(複数の商品に分ける)
- 長期投資(短期の値動きに一喜一憂しない)
- 積立投資(定期的に少しずつ続ける)
この3つを守るだけで、初心者でもリスクを抑えながら安定した運用を続けられます。
まとめ|NISA改正はチャンス、今できる準備から始めよう
2026年のNISA改正は、
これまで投資を始めていなかった人にもチャンスが広がる大きな節目です。
未成年の利用拡大や、商品の幅の広がり、
売却後の枠復活など——制度はどんどん使いやすく進化しています。
NISA改正は、早く動いた人ほど恩恵を受けやすい制度です。
「まだ決まってないから様子を見よう」ではなく、
2025年のうちに環境を整えることが、改正後にスムーズにスタートできるカギです。
少しずつで大丈夫です。
今できる準備から始めて、2026年の新しいNISAをしっかり活かしていきましょう!
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