
こんにちは、はらぐろです。
突然ですが、わたしは、「雑談」が苦手です。
先日読んだ本『世界の一流は「雑談」で何を話しているのか』について、感想と実際に参考にしてみたポイントをお伝えしようと思います。
ちょっと正直に言うと、おすすめ度は★★☆☆☆。星2つ、というところですね。
でも、読んでみて初めて気づいたこともあったし、雑談が苦手な方には「なるほど!」と思える部分もあるかもしれません。今回はそんな感想と、そこから得られた学び、そして雑談が苦手な人向けのテクニックをまとめたので、ぜひ読んでみてください。
1.なぜこの本を読んだか
2025年に入って、僕自身いろいろ目標を設定しました。
そのうちのひとつが「月に一冊の読書」を続けることです。今回紹介する本は、今年2冊目になります。
実は昔から、ビジネスの場面での雑談がちょっと苦手だったんですよね。
特に会社での1on1なんかは、雑談から入るのが基本なのに、どうにもぎこちなくて……。
そもそも雑談って、仲の良い友達となら自然にできるのに、ビジネスの場になると急に構えてしまう人って多いんじゃないでしょうか。
上司や部下とのコミュニケーションも「仕事以外の話をどう切り出したらいいんだろう…」と困ったことが何度もありました。
そこで、この本のタイトルを見かけたときに「あ、これ読んだら苦手克服のヒントがあるかも」と思って手に取ったんです。
結果としては、前半部分にちょっと読みにくさは感じましたが、後半に入ると「雑談のコツ」を具体的に解説してくれていて、なるほど!と思う内容がいくつかありました。
雑談に関して苦手意識を持っている方、特に30代〜50代のサラリーマンで「上司や部下とのコミュニケーションをもっと円滑にしたい」という方には、一度手にとってみるのもアリかなと思います。
2.本のポイント
著者の経歴をざっくり紹介すると、元Googleで人材開発・組織改革、そしてリーダーシップマネジメントに携わっていた方です。
なので、ビジネスの最先端やグローバル企業での経験談が豊富に盛り込まれています。
そのぶん、前半は海外と日本の違いにフォーカスした内容が多く、ちょっと「うーん、そうかな?」と感じる箇所も正直ありました。
とはいえ後半になると、より具体的に「どう雑談をビジネスに活かすか?」という部分が分かりやすく書かれていて、そこは読みやすかったですね。
わたしなりにポイントを4つに分解すると、以下のような感じです。
①「世界」の雑談と「日本」の雑談の違い
海外では雑談が“コミュニケーションの起点”として重視されており、オープンマインドで思ったことをはっきり言う文化がある。
日本は「謙虚さ」や「場の空気を読む」ことが重要視されがちで、積極的に話題を持ち出すことを苦手に感じる場合も。
②社内で使える「雑談力」
毎日のミーティングや1on1での雑談が、実は信頼構築や情報収集に非常に大事。
仕事に直結する会話ばかりにならず、相手のモチベーションやプライベート面のちょっとした話題を引き出せると、チームワークが向上しやすい。
③武器としての「ビジネス雑談」
得意先との商談前のアイスブレイクで、雑談を活かすことでグッと距離が縮まる。
ビジネスでの「雑談」はただ楽しい時間ではなく、情報のキャッチボールをスムーズにするための武器になる。
④雑談のNGポイント
相手のプライベートをいきなり深掘りしすぎるのは失礼になるケースも。自分語りばかりにならない。
特に「俺は昔はこうだったんだよ!」的な自慢話は敬遠されがち。


わたしは、少ないですが、海外出張の経験があり、現地の企業の方とミーティング前に雑談したり、ランチやコーヒーブレイクでお互いの文化について話す機会がありました。
確かに「オープンに話していいんだよ」と言ってもらえたことでスムーズになった記憶があります。
そう考えると、日本と海外での雑談スタイルの違いはちょっと納得できる部分もあったりしますね。
3.参考になったこと
この本の中で一番「そうだよな」と思ったのは、雑談にも事前準備が必要だという考え方です。
何も考えずに「さて、何話そう?」とその場で考えていると、正直話が広がらないことって多いんですよね。僕も、以前から苦手を痛感していたのがまさにそれ。いきなり話題が見つからなくて、相手との距離感は縮まらないまま、気まずい空気だけが残る……なんて経験は、皆さんもあるのではないでしょうか。
一方で、例えば相手がどんなプロジェクトに関わっているかとか、最近どんな趣味にハマっているかとか、最低限の情報をリサーチしておくだけでも、最初のひと言が出やすいんですよね。
「○○さん、あのプロジェクト、今どうです?」みたいに、ちょっとした質問を投げられるだけでも、相手は「あ、この人は自分のことを多少なりとも把握してるんだ」と感じてくれます。
さらにもうひとつの重要なポイントは、「ビジネス雑談には目的がある」ということ。本の中では「ビジネス雑談の目的を明確にすることで、どう準備すればいいか変わる」と書いてありました。目的としては、以下の4つが挙げられています。
★ビジネス雑談の目的★
①「つながる」:相手との距離を縮めて信用を作る
②「調べる」:最新の動向や現状に関する情報を収集する
③「伝える」:自社の意向や進捗状況などを報告する
④「共有する」:最新の情報を相互に認識する
雑談ってただのフリートークではなく、実は立派な「コミュニケーション戦略」のひとつなんだな、と改めて感じました。
特に商談前や会食の場では、この目的を意識しているかどうかで、会話の質が全然変わってくるんですよね。
4.雑談が苦手な人向けのテクニック
さて、改めて、わたし自身、雑談はあまり得意ではありません(笑)
でもこの本を読んで、「これはやってみよう」と思ったものを試してみたら、わりと成果が出たのでご紹介します。
以下の3つが個人的におすすめです。
★雑談が苦手な人向けのテクニック★
①雑談の前には必ず準備をする
②社内の雑談を有効活用する
③ビジネス雑談として目的を意識する
①雑談の準備
相手のプロジェクト状況や趣味、最近あった出来事など、事前にちょっと情報を仕入れておくと、だいぶ会話の入り方がスムーズになります。
「最近、○○のプロジェクト順調ですか?」とか「先週はお休みどこか行かれました?」など、質問をするだけでOKだと思います。
とにかく“きっかけ”があるだけで、会話が止まるリスクが減りますし、相手も話しやすくなるはず。
社内だとすでに部署の垣根を超えたやり取りがある場合は、周りから情報をもらうのも手です。
飲み会などで「○○さんってアウトドア好きらしいよ」なんて聞いておくだけでも、次に会った時に自然と話題が出せます。
②社内の雑談を有効活用する
毎日のように顔を合わせる社内メンバーとの雑談は、どうしても仕事のタスク報告になりがちですよね。
わたし自身、上司との1on1も最初は「昨日の進捗は○○で…」みたいに仕事の話しかしていませんでした(苦笑)
でも、そこにちょっとしたプライベートな話や相手が興味を持ちそうな話題を挟むだけで、意外とその人の本音や悩みを引き出せたりするんです。
例えば「最近はテレワークが増えてますけど、家でもうまく集中できてます?」みたいな問いかけも、相手にとっては「実は子どもがリビングにいて…」などのリアルな悩みが出てきやすいので、新たな理解につながります。
指示やアドバイスの前に、まずはちゃんと“傾聴”する姿勢が大事です。
そこから雑談を膨らませていくと、意外なところで仕事のヒントが得られることもあります。
③ビジネス雑談として目的を意識する
先ほどの4つの目的(つながる・調べる・伝える・共有する)を、具体的にどれを重視するか考えておくだけでも、雑談の準備内容が変わります。
例えば商談相手であれば、その会社が直近で発表したプレスリリースや、代表者のSNSなどをチェックしておく。そこから「最近、新規事業が盛り上がってるようですね」と一言伝えるだけで、相手も「お、知っててくれたんだ」と心を開きやすくなります。
こちらとしても、「○○を売りたい!」という一方的な営業トークだけでなく、相手の状況や課題感をしっかり踏まえた提案ができるようになるので、結果的に商談自体もスムーズになることが多いです。
5.まとめ
以上が、わたしが『世界の一流は「雑談」で何を話しているのか』を読んで感じたポイントと、そこで得た学びを活かしたテクニックになります。
冒頭にも書いたように、前半部分はちょっと読みにくいと感じたのが正直なところ。
ただ、後半には「雑談をどうビジネスに落とし込むか?」が具体的に書かれていたので、読む価値はあると思いました。
わたし自身、これまでは雑談に対して「自然発生するもの」「別にそんなに重要じゃないし…」と軽く考えていたんですが、実はその苦手意識こそが“準備不足”から来ていたんだなと気づけたのは大きな収穫でした。
実践してみると、思わぬタイミングで話が広がったり、相手から「実はこういうことに困っていて…」と相談を受けたりして、新しい発見があるんですよね。
もちろん、まだまだ試行錯誤の段階で、「あ、この切り出し方は失敗したな…」と思う場面もあります。
でも、それすら含めてチャレンジしてみると、普段の仕事に活きるネタが結構転がっています。
雑談が苦手だなと思う方は、ぜひ本書を参考にしてみてはいかがでしょうか。星は2つと辛めの評価にしてみましたが、読んだことによる発見や学びはきっとあるはずです。
ぜひ、ご自身の仕事や人間関係で活かしてみてください!
それでは、次回もまた別の本を紹介していきますので、お楽しみに!
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